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【あの夏を取り戻せ】

2023.12.01
あの夏を取り戻せ 

2020年、コロナにより夏の選手権、いわゆる甲子園大会が無くなった世代。


弱冠17歳前後の子供たちが人生をかけて野球に打ち込み、

辛苦を共にした仲間たちとやっと到達した大舞台。

その一生の思い出になるはずだった時間と機会を取り上げられた不遇の子たち。


学生が発起人となって、大人たちと企業を巻き込み成し遂げられた
素晴らしい大会でした。


少ない時間で指導者からノックを受ける姿、

同志社大学吹奏楽部の演奏にのっての入場行進、

聖隷クリストファー・大橋選手の選手宣誓、それを見守るグランドに立つ選手たち。


もちろん季節・気候も観客数や規模も違うけど、

みんな未練を断ち切るかのように躍動する姿に目頭が熱くなりました。


そして昨日、聖光学院は姫路ウィンク球場で鹿児島の神村学園と対戦。

監督・コーチも遠路駆けつけ、熱い勝負を見せてくれました。



本当はみんな甲子園で試合がしたかったはず。

大会規定で7回時間切れ、もちろん最終回までプレイしたかったはず。


そんな恨み節を誰一人こぼすことなく

楽しそうに最後までやり切った姿にまた胸を打たれました。


スタンドで見つめる親御さんたちも同じように甲子園を夢見てた人達です。

胸中を推し量ることはできませんが、

思いを馳せていたのはみなさん同じでしょう。


この先

どれだけお金を積んでも、どれだけの権力を持っても、

高校球児として甲子園に出場する機会はもう彼らにはありません。

親御さんたちもアルプススタンドでそれを見守ることもできません。


そんな彼らにそれ以上の喜びや充足した瞬間が訪れることを

同じ聖光野球を知る者として心から願ってます。


そして大会発起人大武 優斗くん君は本当に凄いよ!!